はじめに
「レポートで書く内容は決まっているのに、どんな書き出しにすればいいか分からない」
「『〜と思う』ばかりになってしまって、小学生の感想文みたいになってしまう」
そんな悩みを抱えていませんか?
大学のレポートでは、日常会話や感想文で使う言葉ではなく、アカデミック・ライティング(学術的な文章表現)が求められます。
とはいえ、難しく考える必要はありません!
レポートには「決まった型」と「よく使われる定番の言い回し」が存在します。
この記事では、レポートの「序論・本論・結論」のパーツごとに、そのまま使える文頭フレーズと接続詞をまとめました。自分のテーマの単語に置き換えるだけで、説得力のある読みやすいレポートに仕上がります。
【序論】テーマ設定・目的を述べるフレーズ
序論(導入)の役割は、「何について書くのか」「なぜこのテーマを扱うのか」を採点者に伝えることです。
① レポートの目的・テーマを宣言する
文章の冒頭で「このレポートで何を明らかにするのか」を明確に示します。
- 「本稿の目的は、〇〇における〇〇を明らかにすることである。」
- 「本レポートでは、〇〇という観点から〇〇について考察・検討を行う。」
- 「本稿では、〇〇の要因について〇〇を用いて検証する。」
② 問題意識・社会的背景を説明する
「なぜ今、このテーマを考える必要があるのか」という背景を添えると、レポートの必然性が増します。
- 「近年、〇〇において〇〇という問題が指摘されている。」
- 「〇〇の議論において、〇〇の重要性が急速に高まっている。」
- 「従来、〇〇と考えられてきたが、近年の研究では〇〇という見解も提示されている。」
③ レポート全体の構成を予告する
レポートがどんな順番で進むのかを最初に見せておくと、論理展開が伝わりやすくなります。
- 「本稿の構成は以下の通りである。まず第1章では〇〇について整理し、第2章では〇〇について分析する。最後に結論として〇〇を提示する。」
- 「以下、第一に〇〇、第二に〇〇について確認し、最終的に〇〇について考察を深める。」
【本論】分析・引用・考察を展開するフレーズ
本論はレポートの中心となる部分です。文献やデータなどの「客観的事実」と、それに対する「自分の考察」を明確に区別して書き進めます。
① 事実・データ・先行研究を紹介する(引用)
自分の主張を裏付けるために、文献やデータを根拠として提示するときに使います。
- 「〇〇(著者名・文献名)によれば、『〇〇』と述べられている。」
- 「〇〇(著者名)の研究においては、〇〇という傾向が指摘されている。」
- 「〇〇省の調査(202X年)によると、〇〇の割合は〇〇%に達している。」
② 分析・考察を展開する
集めた事実やデータから、何が言えるのかを論理的に書き進めます。
- 「この結果から、〇〇という傾向が存在することが示唆される。」
- 「〇〇という事実を踏まえると、〇〇と考えざるを得ない。」
- 「一見すると〇〇のように思われるが、詳細に分析すると〇〇という側面が浮かび上がる。」
③ 反論や異論に触れて論理を補強する
「自分と異なる立場や反論」をあらかじめ想定して触れておくと、客観的な視点を持ったレポートとして評価が上がります。
- 「たしかに〇〇という指摘も存在する。しかしながら、〇〇の観点から見れば〜」
- 「一般には〇〇と解釈されがちであるが、〇〇のデータを考慮すると〜」
【結論】まとめ・今後の課題を述べるフレーズ
結論では、本論で書いてきた内容を整理し、最後の締めくくりを行います。
① 全体の要約・最終的な結論を伝える
序論で立てた「問い」に対する「答え」をシンプルにまとめます。
- 「以上の考察を踏まえ、本稿の結論を以下にまとめる。」
- 「本レポートで検討してきた内容を総括すると、以下の3点に要約される。」
- 「これまで述べてきたように、〇〇の主な要因は〇〇であったと結論づけられる。」
② 残された課題・今後の展望を添える
「今回のレポートで検証しきれなかった点」や「今後の課題」に触れることで、研究としての客観性と誠実さを示すことができます。
- 「なお、本稿では〇〇についての十分な検証には至らなかった。この点については今後の検討課題としたい。」
- 「今回の分析は〇〇に限られたものであり、今後は〇〇の視点も含めたより広範な調査が必要である。」
【番外編】口語(話し言葉)から書き言葉への言い換え表
レポート内でうっかり使ってしまいがちな言葉遣いをまとめました。提出前のセルフチェックに活用してください。
| 日常的な表現(話し言葉) | レポート用の表現(学術的表現) |
| 〜だと思う・感じる | 〜と考えられる / 〜と推測される / 〜と指摘できる |
| 〜だから・なので | したがって / ゆえに / このことから |
| でも・だけど | しかしながら / 一方で / これに対して |
| 色々な・たくさん | 多様な / 様々な / 多数の |
| すごく・とても | 顕著に / 非常に / 極めて |
| やっぱり・絶対に | 確実に / 明らかに / 必然的に |
| いろんな論文を見て〜 | 複数の先行研究を検討した結果〜 |
まとめ:型とフレーズを身につけて効率よく高品質なレポートを書こう
大学の教授や採点者が評価しているのは、流麗な文学的表現や個人の感想ではありません。「論理の筋が通っているか」「主張に対して客観的な根拠があるか」という構造の部分です。
あらかじめ用意された型や定型フレーズに沿って書くことで、文章表現の迷いがなくなり、最も重要な「分析や考察の内容」に集中できるようになります。
レポート作成は、ポイントさえ押さえてしまえば決して怖いものではありません。一度この「型の感覚」を身につけておけば、一般教養のレポートから専門科目、そして最終的な卒業論文まで、あらゆる学術的な文章作成に応用できます。
ぜひこの記事をブックマーク(お気に入り登録)して、レポートの書き出しに迷ったときや、提出前の最終チェックに何度も活用してくださいね。あなたの大学生活と課題作成を応援しています!

